医師

5日間で退院できる理由

最善の手術を目指した結果

当施設では、人工股関節置換手術に特化して年間600~700件程度の手術を行っています。(※再置換手術を含む)

ひとつひとつの手術を大切に行うとともに、MISという患者さんの身体への負担を軽くする手術方法を国内で初めて導入しました。
世界的に見れば早期退院が一般的になっていますが、ただ早く退院すればいいわけではありません。脱臼や血栓症などの合併症が起きてしまっては最善の手術とは言えないからです。

私たちが目指す手術は、『手術時間が短く、リハビリまでの期間が早い。合併症が少ない手術』です。
この手術を目指している結果として、多くの場合で5日間での退院を実現しています。

※手術の対象となる疾患や変形の程度など、患者様ひとりひとりによって異なるため、症状によっては早期退院が難しいこともあります。

低侵襲。リハビリを早く開始すること。

MISは、傷口が小さいため、筋肉や周辺組織の損傷を抑えることのできる手術です。MISで術後の痛みや筋力の低下も抑え、さらに、麻酔の調整や手術時間の短縮で手術中の体力消耗を抑えていることで、リハビリを早期に開始しやすくしています。その結果として、早期退院が可能となっています。

手術時間の短縮と合併症の低減

人工関節置換手術には、感染症や血栓症、脱臼などの合併症が発生する危険性があります。しかし、手術時間を短くすることで、感染症のリスク低減にもつながります。
合併症が起きてしまえば5日間で退院することはできませんので、こうした合併症の抑制が、早期退院に繋がっていると言えます。

脱臼の予防

脱臼の予防には、人工関節の正確な設置が求められますが、症状によって最適な設置場所は異なります。さらに、様々な要因で手術中に設置場所を再検討する必要がでる場合もあります。当施設には、複雑な症例の患者様も多くいらっしゃいますが、多くの手術経験にもとづき、それぞれの患者様に最適な設置を心がけています。

ひとりひとりに対してのMIS

現在、国内でも多くの施設でMISが導入されています。当施設にも多くの医師が研修に訪れており、一層多くの施設で患者さんへの負担が軽い手術が広まることは望ましいことです。一方で、単に傷口が小さければいいという訳ではありません。傷口が小さくても手術が2時間も3時間もかかるようであれば、結局それは患者さんへの負担になります。4000件以上の手術経験の蓄積をもとに、ひとりひとりに最も負担が軽くなる手術方法を選択していくことも重要だと考えます。

患者様の意思を大切に

私たちが治療を行う際、最も大切にしていることは、"患者様ご本人の意思"です。
人工関節置換手術は大きな利点があるとはいえ、手術である以上、危険性もあります。また、術後の生活も、痛みのなかった頃と比べて元通りになるというわけではありません。日常生活の中で注意していただくことも多くあります。
また、変形性関節症をはじめとした関節痛の治療法は、人工関節置換手術だけではありません。それぞれの症状にあった最適な治療法は何かを知ることも大切です。
正しい知識を持ち、患者様ご本人の意思で、手術をされるか決断されることが重要です。

そこで、当施設では、特に初診の際に患者様とじっくりとお話するよう心がけています。
例えば、1日の初診の患者数を減らし、1人1人の時間を多くすることで、人工関節のことを深く知っていただくようにしています。また、手術に対して漠然と不安になられる方もいらっしゃいますが、入院中や術後の生活の様子を丁寧にご説明することで、抱えていらっしゃる不安が解消することも多くあります。
手術を受けるかどうかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。