当センターは国内でも人工股関節置換術の執刀数が多い病院として、各企業や医療機器メーカーより調査や研究を依頼される場合があります。また、将来の人工関節の発展や改良、手術手技の進歩のために、すでに日本国で認可を受け、販売使用されている人工関節や機材を対象に、医師主導による中長期使用成績研究や比較検討調査を積極的に行っております。
これらの研究は全て、国が定めた「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」を守り、倫理委員会の審査、承認を得て行われます。
当センターでこれまでに得た患者様の情報(診療記録・手術情報・検査結果、放射線画像・リハビリ評価)は個人情報が特定できないようにした上で、将来の研究のために用いる可能性があります。
このたび、本院の医師が、国の定める「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に違 反し、臨床研究を実施していたことが判明いたしましたので以下のとおり公開いたします。
本院における臨床研究に関する倫理指針違反の内容は、観察研究において研究対象外の患者様の データを使用したという事案です。なお、データのねつ造や改ざん、患者様の健康を害するといった事案で はなく、公表された研究成果には研究対象者を特定できる情報は含まれておらず、個人情報の漏えい 等はなかったことを確認しております。
■ 利用データ
①患者背景(年齢、性別、原疾患、身長、体重、BMI(ボディマス指数)、 股関節手術の既往、麻酔法、手術時間、出血量)
② 運動神経麻痺発生患者病歴情報(服用薬剤、下肢延長量)
③ 運動神経麻痺発生患者周術期血液検査データ
今回の事態を厳粛に受け止め、病院長から関係者に厳重注意を行うとともに、臨床研究の実施者を対 象に開催される講習会の追加受講、及び「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」 についてより一層の遵守徹底を図り、今後の再発の防止と公正な研究活動の確保に努めていく所存です。
以上
湘南鎌倉人工関節センター 臨床研究事務
柏田 満須美
〒247-0061 神奈川県鎌倉市台5-4-17