湘南鎌倉人工関節センターでの治療の流れです。
私たちが治療を行う際、最も大切にしていることは、"患者様ご本人の意思"です。人工関節置換術は大きな利点があるとはいえ、手術である以上、危険性もあります。また、術後の生活も、痛みのなかった頃と比べて元通りになるというわけではありません。日常生活の中で注意していただくことも多くあります。また、変形性関節症をはじめとした関節痛の治療法は、人工関節置換術だけではありません。それぞれの症状に合った最適な治療法は何かを知ることも大切です。正しい知識を持ち、患者様ご本人の意思で、手術をするか決断されることが重要です。そこで、当施設では、特に初診の際に患者様とじっくりとお話しするよう心がけています。例えば、1日の初診の患者数を減らし、一人一人の時間を多くすることで、人工関節のことを深く知っていただくようにしています。また、手術に対して漠然と不安になられる方もいらっしゃいますが、入院中や術後の生活の様子を丁寧にご説明することで、抱えていらっしゃる不安が解消することも多くあります。手術を受けるかどうかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当施設では、人工股関節置換術に特化して手術を行っています。(※再置換術を含む)
ひとつひとつの手術を大切に行うとともに、MISという患者さんの身体への負担を軽くする手術方法を国内で初めて導入しました。世界的に見れば早期退院が一般的になっていますが、ただ早く退院すればいいわけではありません。脱臼や血栓症などの合併症が起きてしまっては最善の手術とはいえないからです。私たちが目指す手術は、「手術時間が短く、リハビリまでの期間が早い。合併症が少ない手術」です。この手術を目指している結果として、多くの場合で早期退院を実現しています。